刺激をもらった

2006年8月14日
精神科医 香山リカさんの講演が聞きたくて、
男女共同参画の日シンポジウムに参加してきた。

香山リカさんって、テレビによく出ているイメージがあるけど、実際どんな人でどんな話しをするんだろうという興味があった。

今日はトレードマーク?のメガネはなく、少しバサバサ気味の髪がごく普通の人っぽかった。
話し方はテレビと同じで、講演会だからといって声を張り上げるでもなく、笑いを取ろうとおもしろい話題を作ることもなく、感じたことを率直に自分の言葉で話しているという感じ。

「輝いて生きる」というテーマで、印象に残ったのが

 輝くと言えば、前向きで、向上していて、新しい物に敏感で常に変化していなければと思いがちだけど、そればかりではない。
 時には立ち止まることや休んでみることも大切だ。

 人間1日24時間は平等で、あれもやりたいこれも欲しいと思っても、手に入れられないものもある。
 65%くらいでちょうどいいんじゃないか。

 例えばタレントさんなどで、結婚をして家事も子育てもしながら、仕事もバリバリして、スタイルも美貌も保って、全て手に入れているように見える人が、香山先生のところに悩みを相談しに来るそうだ。見せかけだけで、実はそうではないと。
 医師の仲間は、仕事ではよその子供のことは親身になって診ているのに、自分の子供には時間が無くて満足にかまってあげられなくて悩んでいるとか。

あと、香山リカさんの講演の後に、地元のパネリスト4名と一緒に『自分らしく生きる』をテーマにパネルディスカッションをやったのがとても内容が濃かった。
調理師学校校長(女性)、保育士(男性)、専業主夫(男性)、大学生(女性)
年代は20代から50代まで幅広く、仕事や家庭における立場が全く違う4人からの意見が素晴らしかった。
理想論ではなく、自分が今実感していることを正直に話していたからかなあ。
すごく心に響いた。
1人親の家庭だったり、介護の問題に直面している人など、社会や民間の助けがないとパンクしそうな人たちが大勢いるんだということなんか今日の話し聞くまで全く他人ごとだったもんね。

家事に於いても子育てに於いても社会の様々な活動に於いても、男女ということなく人間として助け合うことが大事で、自分の出来る範囲で積極的に参加しつつ、自分のやりたいことを見つけていけたらという大学生の意見で締めくくられた。

ここ数年の私、自分のやりたいことに関しては追求していて、「やりたくないことはやらない」でやってきて、助け合いと言えば家事のことくらいかなあ。

それで、結構満足しちゃってるところあるけど、今日みたいにいろんな立場から社会と関わって生きている人の話を聞くと、
私は社会に対しては受身のみで、全然積極的に参加してないなあと。
少し反省した。
そういうことにも参加すると、もっと違うものが見えるかもしれないな。

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