ネタバレしています。
これから観に行かれるかたはご注意ください。

10月14日(金)葉加瀬さんのライブは今回で4回目。
1〜2回目は夫と行ったけど「もう行かんでもえい」というので、前回からは母を誘っての参加。
アコースティックということで母なんかにはピッタリかなと思って。
今までのライブの用なエキサイティングな感じはないけど、音の素晴らしさをじっくり味わえる内容だった。
どっちが好きかと聞かれると、ドラムやパーカッションや、ギターもいるバージョンの方が好きではあるけど、毎年そればっかりも飽きるので、たまには榊原さんのピアノや柏木さんのチェロにも耳を傾けてゆっくり聞けてこれはこれで良かった。

3人の演奏ってホントに息がピッタリ合っていて気持ちいい。
榊原さんのピアノって、右足を大きく外に開いてその足でリズムを取りながら少しワイルドな感じで弾く。
終わった楽譜をはぎ取って床に落としたりするところや、曲が激しくなってくると袖をまくり上げる仕草とかがカッコイイ。
長めの前髪を揺らしながら弾いたり、葉加瀬さんがしゃべっている時に足を組んで頬杖をついてCOOLな表情で客席を見ているところなんか私的にはとてもドキドキするのです。
キレのいい、都会的な雰囲気を持った演奏も大好き。
今回は一番多く見ていたかも。

バイオリンは上半身に響いてくるのに対して、チェロはお腹から腰にグーッと響いてくる。
深く優しく温かみがある音色はバイオリンより好きかもと思ってしまう。
この柏木さんも演奏中は努めてCOOLに弾いているけど、時々メンバーと顔を見合わせて笑った顔がチャーミングだ。
ほんとはおもしろい人なんやろねー、きっと。

葉加瀬さんのライブは照明が毎回きれいで、前の方に座っているとそれがよくわからないのが残念だといつも思っているけど、今回は違っていた。
スクリーンが3枚出てきて、音と映像の融合ということで、映像作家の原田大三郎さんの作品が演奏を盛り立ててそれがとても素晴らしかった。
グラフィックや、雪や、世界の子供たちの笑顔などの映像が、曲の印象をより強調するかたちになって、これは大成功だと思った。
そのスクリーンに榊原さんを後ろから写して鍵盤を弾く手元が見えたり、チェロやバイオリンも手元をアップにしたり他のいろんな角度から撮ったりしておもしろかった。

それから3人だと思っていたら後半に、アイリッシュフィドルの功刀さんがゲストで出てきた。
葉加瀬さんとは高校の同級生で、アイリッシュフィドルのお師匠さん。
実は夫が昼間仕事でホールに行っていて、「功刀さん発見!今弾いている」とメールをくれていたのだ。
夫はCDを持っていて葉加瀬さんより、功刀さんのファンなので近くで見れて嬉しそうだった。
功刀さんは足をタップダンスみたいに動かしてリズムを取りながら弾いていた。
あれが本場の弾き方なのかな。
葉加瀬さんとのセッションは、葉加瀬さんを引き立てる演奏で功刀さんらしさはあんまり出してなかったように思うけど、あれだけピッタリ葉加瀬さんに合わせてハモれるなんて凄いな。
バイオリン2本の音の迫力には興奮した。

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