小旅行気分

Mさんのイラスト展を見に竹林寺に行くのに初めてMY遊バスに乗った。
夫に乗せて行ってもらうつもりがお客さんが来ることになって予定を変更。
駅で待っているとバスが来た！カワイイ。
ボンネット型のバス。
運転席や天井の照明などめちゃめちゃクラシカル。
こんなバスに乗れるんなら、観光客もきっと喜ぶわ。

イラスト展はたくさんお客さんが来ていた。
Mさんのすべての絵に月が描かれている。
太陽みたいに明るくキレイな月。
一つ一つゆっくり見た。
額に入った絵はどれも色彩がきれいで、温かみがあるものが多く描かれたネコや動物が愛らしい。
低いテーブルに飾られた作品は、木で出来た二つ折の本みたいになっていて、丸くくりぬいた穴に反対側に描かれた月がぴったりはまるようになっている。絵や模様は優しいイメージだけど、中に書いてある詞がドキッとさせられた。
街角でよく前向きな詞を書いて売っているのを見かけるけど、それとは全然違う。
思わずうなづいてしまうのもあれば、飾らない心そのままの軽くショックな詞もあった。
その場でご本人と話したときは感想はうまく言えなかったけど、胸にズシリと何かが残るそんな作品だった。

静かな会場に音をしぼってかけていた音楽は、ジョニ・ミッチェル？かな。
彼女自身が強い個性を持った人だと思うので、これからもドンドン新しいものを吸収して活躍してほしい。

桂浜に寄って散歩していたら、気になる男の人がいた。
私よりも少し若い感じの人で、一人で来て龍王宮の前に立って熱心に手を合わせているのだ。
あまりに長い間手を合わせて拝んでいるので、何を拝んでいるのか気になった。
観光客があんなに熱心に拝んでいるから、地元民としては素通りするわけにはいかず、私も立ち止まって手を合わせた。

龍王宮とは、
　高知市の観光名所、桂浜は幕末の志士、坂本龍馬の銅像で知られる。砂浜をはさんだ、銅像向かい側の龍王岬に鎮座する小さなほこらも同様に太平洋を見守っている。赤い柱に灰色の壁、反り返った屋根など約2メートル四方の竜宮城のようなたたずまいに、多くの観光客らが手を合わせる。
　小さなほこらだが、漁師が海上安全や大漁を祈願する「海津見（わたつみ）神社」で、通称「龍王宮」と呼ばれ、毎年春には祭りも開かれる立派な神社だ。

曇りの日の桂浜は魅力に欠けるなー。やっぱり暑くても晴れてないと。

バスではりまや橋に戻って、コーヒーが飲みたくなったので中央公園近くの喫茶店に寄った。
トイレに行くと、モザイクで演ったライブのチラシがたくさん貼ってあった。
カウンター内にいたお店の方（たぶんマスター？）に聞いたら、モザイクのマスターがほとんど毎日コーヒーを飲みに来るそうだ。
そうだったのか。
カウンターの隣に座った女性（私より年上風）がタイカレーと赤ワインを注文した。
まだ3時だったけど美味しそうにワイン飲んでいた。いったい何者？
帰り際にお店の方が11月20日に隣の空いた部屋でジャズのライブを企画していると教えてくれた。

CDショップで頼んでいたライブのチケットを受け取って、ちょっとしたお土産を買って実家へ寄った。

家を出てから8時間、小旅行気分の1日だった。