写真はペスト盤のものだけど、私が買ったのはデビューアルバム。

73年リリースのレーナード・スキナードのデビューアルバム。トリプルギターを擁した重厚なサウンドとアメリカ南部独特の武骨さが売りのバンドでオールマン・ブラザーズ・バンドと並んでサザン・ロックの雄として台頭。重厚と言えども単なる物量作戦ではなく演奏技術もデビュー当初から中々のもの。彼らの音楽のルーツはロックンロールにのみ留まるものではなくブルース、ゴスペル、スワンプなど南部らしくブラック・ミュージックを起源とするもので、その影響は直接的に、間接的に反映されている。特にスワンプロックへの嗜好は強い様で多くの楽曲でピアノをスワンプ然と使用する所に彼らの音楽の大きな特徴があるとも言えよう。

4曲目に収録されている、『Simple Man』が聞きたくて、試聴してみた。
息子が母親から昔言われたことを思い出している歌で、
  自分のことを好きでいられて自分が納得できるような人でいてや
  シンプルな人になるんやで
  金持ちになろうと思て欲出したりしたらあかん
  大事なもんはアンタの魂の中にある・・・
歌詞の一部がこんなような内容なのに惹かれて購入。

『Simple Man』はもちろん気に入ったし、アルバム全体も良い。
ボーカルも演奏も味があるというのか、なつかしい気分になる。
少々泥臭い感じの、ギターの音や、ピアノの音が楽しくて、何度でも聴きたくなる。

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