感動した。
コータローさんの人柄がライブによく表れていた。
この人はMCなんかもたぶん素のままにしゃべっているんだろうなという感じを受けたし、ゲームやアニメも大好きで子供の頃の気持ちをそのまま持ち続けているんやろうなと思った。
ギターの一音一音を大事にしているし、
演奏できることの喜びを感じているのが伝わってくる。
派手過ぎるアクションなどはないけど、充分カッコいいし引きつけられるものがある。
楽しみにしていた1人メンバー紹介やハードレインではカッコイイ押尾コータローを見せてくれた。
ユニークだったり、エキサイティングだったりいろんな顔のコータローさんを間近に見れた幸せなひと時だった。
私は前の方だったので、コーちゃんの熱い視線を何度かもらった。
なるほどこういうことも出来るんやねー(笑)コロッといきそうやったわ。

私が最も感動したのは、『Dear』という曲。
押尾さんが両親に対する感謝の想いを書いた曲らしい。
CDで聴いた時はそれほど印象に残らなかったけど、生で聴くとたまらない気持ちになった。
『見上げてごらん夜の星を』も良かった。

あとは、アンコールで演奏した『小さな輝き』という曲。
押尾さんはメジャーデビューする前に吾北村という小さな村に行っていて、子供や地域の人々と一緒に音楽を演奏するという体験をしていて、その思い出を語っていた。
会場にはその吾北村の人も何人か来ていたようだった。
実はその村は、この9月30日をもって隣の伊野町との合併で閉村してしまうのだ。
私はその伊野町の住人で、自分の町は残るので今回の合併に対しては単純に良かったくらいにしか思っていなかったけど、
コータローさんが吾北村について話したことで、自分の生まれ育った村の名前が無くなってしまう吾北の人の気持ちを考えると
『小さな輝き』の演奏を聴きながら涙があふれてきた。
この曲はインディーズのCDに入っている曲で、帰ってきてすぐ聴きたかったけど、確か友達にMDに入れてもらったはずなんだけど、見つからなくて聴けてない・・。

『小さな輝き』の演奏を終えたコータローさんは、今まで何度かしていた以上に深々とおじぎをして、また来ますと言ってくれた。
その目には涙がにじんでいたのが確かに見えた。

コンサートの後のCD購入者のサインの行列がすごかった。
来ていたお客さんの3分の2くらいはいたんじゃないかな。

当日券はなく、一応完売だったらしい。よかった、よかった。

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ライブ後は、大阪から来てくれた友達と一緒に例のショットバーに行く。
間もなくギタリストNさんも来て、またまた音楽談義で盛り上がった。
大阪の友達とNさんは話すのは初めてだけど、実は1年半前にアナマキのライブで同じ場所にいたのだ。
友達は周りから見ると相当目立っていたらしく、「あの時の沼澤のおっかけで来てた〜〜、あー覚えてますよーー。すごくでかい声でしゃべってたの聞こえましたよー。」って。
もちろん私もその場にいたわけで、でかい声でしゃべってたのも心当たりがあって、あれを覚えてるんだと思ったらおかしいやらなんやら、もうお腹をかかえて笑ってしまった。
それからは好きな音楽の話から、大阪で一緒にバンド演らないかという話まで出て、ずーっと途切れることなくしゃべっていた。

友達が帰らなければならない時間には、Nさんがお別れの生演奏をしてくれた。
2時間足らずの短い時間だったけど、みんなニコニコ楽しんいて嬉しかった。

タクシーでバスターミナルに着いたのは、バス発車時刻の2分前。
はー、間に合ってよかったよ。

昨日、Nさんが言った言葉で忘れられないのが
「僕は音楽と心中するつもりですから・・あはは。」って。
ちょっとドキッとしたけど、羨ましい気がした。
半端じゃないよ、この人は。

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